【医療現場での問題】病院で行われる身体拘束について

 こんにちは!みやもーです!

 今回は病院で今問題視される課題である「身体拘束」についてご紹介しようと思います。

 

 身体拘束に関する現状について触れた後、私の考えをご紹介しようと思いますので、最後まで読んでみて下さい。

 

 それでは、本題に入ります。

 

 現在、病院では患者さんの安全を守るために身体拘束を行う場合があります。

 ただ単に身体拘束と聞くと、すごく怖いイメージを持つ人もあるかもしれませんが、これはいわゆるベッド柵を付けることや、手に手袋みたいなものを付けること、また車椅子に座って過ごす際にテーブルを付けること等ですので、恐れるような内容ではありません。

 

 しかし、このようなことでも身体拘束になっていしまうのが現状です。

 

 確かに、ベッドから起きる、車椅子から降りるといった、患者さんの行動の自由を制限しているので「拘束」という扱いを受けても仕方のないことと思います。

 

 しかし、我々医療従事者も単に勝手な行動をしないようにするために拘束しているわけではありません。

 

 実際、この拘束を取ることで転倒リスクが高まる人も中にはいるわけです。

 

 例えば、ベッドの柵を減らし、一部開けることで1人で起きれるようになりますが、座っているバランスが不十分な人が勝手に起き上がったらどうなるでしょうか?

 また、車椅子にテーブルをつけないことで、1人で車椅子〜ベッドの乗り移りができない人が勝手にベッドに戻ろうとするとどうなるでしょうか?

 さらに、手袋を取ることで経鼻チューブのようなルート類が入っている人が、ルートを外してしまうとどうなるでしょうか?

 

 どの例も必ず「転倒」につながると考えます。

 

 ここで、ただコケるだけだから別にいいでしょ。という意見もあると思いますが、高齢者や疾患を負っている人は、この転倒が命取りになることもあります。

 また予後に大きな影響を及ぼす場合もあるため、転倒が起こらないようにする必要があります。

 

 転んでからでは遅いんです!

 

 以上、病院の現状について軽くご紹介しました。

 

 上記内容を踏まえた中で、最後に私の考えについてご紹介いたします。

 

 結論から述べますが、私の意見としては、身体拘束をすることに関しては、必要であれば行ったほうが良いと思います。

 疾患の中には、自分の理性を保つのが難しくなるものもあるため、その人の個性に合わせた身体拘束は必要であると考えます。

 

 先ほども記載した通り、コケてからでは遅いんです。防げる事故を防ぐのも医療従事者の役目であると考えます。

 

 しかし療法士目線の発言をすると、身体拘束することで、動作に対する自発性が無くなり、動作獲得の妨げになるのも事実です。

 

 私も療法士として、動作獲得に向けた介入を普段から行なっている立場ですので、身体拘束による離床への意欲低下につながるのは、すごく嫌です。

 

 しかしリスクを背負ってまで、動作獲得を急ぐ必要はないと思うため、自分の意見としては必要に応じた身体拘束は必要であると考えています。

 

 また、離床意欲を少しでも高める方法として、リハビリ時間以外でも車椅子に座って過ごす時間を設けることや、立ちる、歩くといった運動をしてもらうことが有効になるのではないかと考えています。

 

 ご家族の方で面会時間に、少しでも拘束を外してあげるといったことをしても良いと思います。しかし、この場合は必ず病棟スタッフに許可を取るようにして下さい。病棟サイドの意見もあると思いますので、トラブルにならないようするためにも、許可は取る必要があると思います。

 

 このように、打開策は色々あると考えますので、悩む場合はご利用の医療機関に相談してみるのも良いと思います。

 

 今回は以上です。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 それでは、また。